専門的に学ぶなら大学へ行こう
心理学は、人間の精神や認識、それに伴う行動を研究する学問です。多数の著書が出版されているため、それを読んで独学することも不可能ではありませんが、就職に活かしたり研究者になりたかったりするなら大学への進学が一般的です。具体的には、心理学科がある大学を選ぶとよいでしょう。ただし、心理学は他の学問と連動して幅広い研究分野があります。教育学や社会学、経済学が連動先の一例です。そのため心理学科という名称ではなく、教育学系や社会学系の学部で心理学を教えている事例も多数あります。各大学のホームページや資料をよく確認しましょう。学部の卒業が近くなると、認定心理士や教員免許の資格取得が期待できます。より専門的に学びたいのであれば、大学院への進学や留学を検討するのもよいでしょう。
大学卒業後の進路はどうなるのか?
心理学関連の学部で卒業の見こみがついたら、その先はどのような進路が考えられるのでしょうか。就職を前提として考えると、できるだけ専門性を活かしたいなら学校などの教育機関や医療関係の組織が考えられます。求人数の多さから検討すると一般企業への就職の可能性が高くなりますが、この場合は心理学的知識を活かした仕事ができるか不透明です。教育や医療に関係した仕事についた場合は、大学での実習を思い出させるような業務もあるかもしれません。しかし、学部で学べることは心理学分野の基礎にすぎないので、就職してから本当の学問が始まるともいえます。大学で資料の探し方や分析方法を習得し、それを実務に活かす流れが多そうです。
心理学を学べる学部等がある大学、いわゆる「心理学の大学」ですが、北海道・東北地域に絞るとその数は約30校ほどとなります。そして、関東地域ですとその数は一気に増えて、約100校となります。